停電対策グッズとは何を揃えればよいか

停電対策グッズとは、電気が使えない間の照明・情報・通信・保冷を代わりに確保する道具のことです。

最低限そろえるべき分野は次の3つです。

  • 照明(懐中電灯やライト)で夜間の安全を確保する
  • 通信(モバイルバッテリーやラジオ)で情報収集と連絡手段を保つ
  • 保冷(保冷剤や断熱アイテム)で冷蔵庫内の食品ロスを減らす

経済的な価格帯の店舗で買える小物は初期費用を抑えられますが、容量や耐久性に限界があります。

停電が半日を超える想定なら、モバイルバッテリーや懐中電灯は専門性の高い商品を1つ軸に置くのが現実的です。

内閣府の資料では、地震時の停電に備えて足元灯や懐中電灯を準備している世帯は約43%と、半数に満たないことが報告されています(出典:内閣府 家庭における地震時等の停電対策について https://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/denkikasaitaisaku/teidentaisaku.html)。

備えの有無で停電時の安全性が大きく変わるため、分野ごとに最低1点を確保することが出発点になります。

経済的な店舗の小物と防災専門店の実用品はどう違うか

経済的な価格帯の店舗で買える防災小物は、1点あたり110円程度(税込)で照明や給水袋などを個別に購入できる点が強みです(出典:NTTドコモ docomo Myu内の防災グッズ紹介記事 https://mama.smt.docomo.ne.jp/articles/90155/)。

短時間の停電や、すでに持っている道具を補う用途には十分に機能します。

一方で、当サイトが防災グッズ専門ECとして取り扱う108点のうち、停電対策カテゴリの商品は4,960円から17,490円(平均約11,225円)の価格帯に集中しています(2026年10月時点の自社取扱データ)。

ライト・ランタンカテゴリは57点あり、価格帯は3,380円から20,800円まで幅があります(同時点の自社取扱データ)。

価格差が生じる理由は容量・連続使用時間・耐久性の差です。

経済的な店舗の小型ライトは電池の持ちが数時間程度にとどまる製品が多く、停電が1日を超える場合は照度や稼働時間が不足しやすくなります。

短時間の備えは経済的な店舗の小物を複数用意し、長時間を想定する軸として容量の大きい1点を専門店で揃えると無駄が減ります。

停電の長さ別に必要なグッズは変わる

停電対応で失敗しやすいのは、停電がどれくらい続くかを想定せずにグッズを揃えてしまうことです。

想定する時間によって優先度が変わるため、以下の対応表で確認してください。

冷蔵庫はドアを開閉しなければ2〜3時間程度は庫内温度を保てます(出典:BLUETTI 冷蔵庫は停電してから何時間持つかを解説する記事 https://www.bluetti.jp/blogs/disaster-prevention/measures-to-take-in-case-of-refrigerator-power-outage)。

停電の長さ 最優先で確保するもの 次に確保したいもの 注意点
数時間以内 懐中電灯またはスマホのライト 情報収集用のラジオ 冷蔵庫のドアを開閉しないことで2〜3時間は温度を保てる
半日から1日 モバイルバッテリー10,000mAh以上 保冷剤を入れた保冷バッグ スマホの充電を優先し連絡手段を切らさない
2日以上 大容量バッテリーまたはポータブル電源 カセットガスコンロと調理手段 冷蔵庫内の食品の傷みを前提に消費順を決める

モバイルバッテリーは最低でも10,000mAh、できれば20,000mAh以上を目安に準備することが推奨されています(出典:エレコム 災害に備えたモバイルバッテリーの選び方 https://www.elecom.co.jp/pickup/mobile_battery/basic07.html)。

10,000mAhの製品はスマートフォンを約1.5回から2回フル充電できる容量です(同出典)。

家庭で最低限の電力を確保する場合、ポータブル電源は1,000Wh以上の容量が一つの目安とされています(出典:東京電力パワーグリッド 停電対策家庭でできる備えや対処法とは https://pgservice1.tepco.co.jp/2024/05/27/power-outage-measures/)。

半日を超える停電では、スマホの充電だけでなくラジオや冷蔵庫の保冷対策まで視野を広げる必要があります。

一人暮らしと家族ではグッズの選び方が異なる

世帯構成によって優先すべきグッズの量と種類が変わります。

一人暮らしの場合は、持ち運びやすい小型のライトとモバイルバッテリーを1セット用意すれば、避難時にもそのまま持ち出せます。

消費量が少ないため、10,000mAh程度のバッテリー1個で半日程度はしのげる計算になります。

家族で暮らす場合は人数分の照明が必要です。

家庭に必要なライトの目安は家族1人につき1つの小型ライトで、リビングや寝室用のランタンを別に1〜2個用意するとよいとされています(出典:Lab Bousai 家庭のライト必要本数を解説する記事 https://www.syouboubousai.com/%e3%80%90%e9%98%b2%e7%81%bd%e5%a3%ab%e3%81%8c%e8%a7%a3%e8%aa%ac%e3%80%91%e5%ae%b6%e5%ba%ad%e3%81%ab%e5%bf%85%e8%a6%81%e3%81%aa%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%88%e3%81%af1%e6%9c%ac%e3%81%a0%e3%81%91%e3%81%a0/)。

1個だけでは夜間に家族間で取り合いになりやすいため、人数分を用意してください。

モバイルバッテリーも1人当たり10,000mAhを目安にすると、家族全員が連絡手段を保てます。

子どもや高齢者がいる家庭では、保冷剤や保温シートなど停電が長引いた場合の体調管理グッズも優先度を上げて備えてください。

停電対策とあわせて、地震に備えてあった方がいいもの10選で地震そのものへの備えも見直しておくと安心です。

防災グッズ コンパクト直差し式携帯用予備電池6000ミリアンペア

¥4,960

防災グッズ コンパクト携帯充電器 差し込み式モバイルバッテリー

¥17,490

停電時に気をつけたい安全上の注意点

停電対策グッズを揃えるだけでなく、停電発生時と復旧時の行動にも注意が必要です。

停電からの復旧時には、地震で傷んだ配線や、スイッチが入ったままの電気機器から火災が起きる通電火災のリスクがあります。

避難する前にブレーカーを落とすことが、通電火災による被害を減らす対策として案内されています(出典:柏市 地震発生時の火災を防ごう屋外に避難する前にブレーカーを遮断 https://www.city.kashiwa.lg.jp/bosaianzen/anshinanzen/kasai/breaker.html)。

総務省消防庁も感震ブレーカーの普及を進めており、不在時やブレーカーを落とす余裕がない場合の対策として有効だとしています(出典:総務省消防庁 感震ブレーカーの普及推進 https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r6/topics/68739.html)。

また停電時は信号機が消灯し、固定電話やIP電話が使えなくなることがあります(出典:東京電力ホールディングス 電気がつかないときは https://www.tepco.co.jp/disaster/teiden.html)。

携帯電話の充電手段を確保しておくことが、連絡手段を保つうえで重要です。

防災グッズ コンパクト携帯型発光ダイオード懐中電灯

¥3,560

よくある失敗例と注意点

停電対策グッズを揃える際に、実際によく起きる失敗を3つ紹介します。

  • 乾電池式の懐中電灯を買ったのに電池自体を補充していなかったために停電時に使えなかった例があります。
    購入時にグッズ本体と電池をセットで確認してください。
  • モバイルバッテリーを数年前に購入したまま放置し、停電時に残量がゼロになっていた例があります。
    数か月に一度は充電状態を確認する習慣が必要です(出典:東京電力パワーグリッド いつもともしもに役立つ備えない停電対策 https://pgservice1.tepco.co.jp/2024/04/22/power-outage-measures-2/)。
  • 停電時にろうそくを使用し、地震の揺れによる転倒や余震で火災につながった例が指摘されています。
    経済産業省関連の資料でも、停電時にろうそくを使用しないことが注意点として挙げられています(出典:経済産業省 電力系統の停電の回避等に関する通知 https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/oshirase/2017/11/291127-1.html)。
  • 冷蔵庫の中身を確認しようとドアを何度も開閉し、庫内温度が急上昇して食品を早く傷めてしまう例もあります。
    ドアの開閉はできる限り控えてください。

よくある質問

停電対策グッズは経済的な店舗だけで揃えても大丈夫ですか

数時間程度の短い停電であれば、経済的な価格帯の店舗の小物でも対応できます。

半日以上続く停電を想定する場合は、容量の大きいモバイルバッテリーなど専門性の高い1点を別に備えるのが安心です。

モバイルバッテリーはどれくらいの容量を選べばよいですか

目安は1人当たり10,000mAh以上です。

家族で使う場合や停電が長引く想定なら、20,000mAh以上の製品を検討してください(出典:エレコム 災害に備えたモバイルバッテリーの選び方 https://www.elecom.co.jp/pickup/mobile_battery/basic07.html)。

停電時に冷蔵庫はどれくらい保冷できますか

ドアを開閉しなければ2〜3時間程度は庫内温度が保たれます(出典:BLUETTI 冷蔵庫は停電してから何時間持つかを解説する記事 https://www.bluetti.jp/blogs/disaster-prevention/measures-to-take-in-case-of-refrigerator-power-outage)。

保冷剤を併用するとさらに保冷時間を延ばせますが、長時間の停電では食品の傷みを前提に消費順を決めてください。

懐中電灯は家族で1個あれば足りますか

家庭に必要なライトの目安は家族1人につき1つの小型ライトとされています(出典:Lab Bousai 家庭のライト必要本数を解説する記事 https://www.syouboubousai.com/%e3%80%90%e9%98%b2%e7%81%bd%e5%a3%ab%e3%81%8c%e8%a7%a3%e8%aa%ac%e3%80%91%e5%ae%b6%e5%ba%ad%e3%81%ab%e5%bf%85%e8%a6%81%e3%81%aa%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%88%e3%81%af1%e6%9c%ac%e3%81%a0%e3%81%91%e3%81%a0/)。

1個だけでは夜間に家族間で取り合いになりやすいため、人数分を用意してください。

停電対策グッズはどこに保管しておけばよいですか

すぐに取り出せる場所に置くことが基本です。

寝室や避難用の持ち出し袋の近くに、懐中電灯とモバイルバッテリーをセットで保管しておくと夜間の停電でも慌てずに対応できます。

停電が復旧したらすぐに電気機器を使って大丈夫ですか

避難のためにブレーカーを落としていた場合は周囲の安全を確認してから電源を戻してください。

焦げた臭いがする機器や浸水した機器はそのまま使わず、通電火災の原因にならないよう注意してください(出典:柏市 地震発生時の火災を防ごう屋外に避難する前にブレーカーを遮断 https://www.city.kashiwa.lg.jp/bosaianzen/anshinanzen/kasai/breaker.html)。

まとめ

停電対策グッズは、停電の長さと世帯人数に応じて照明・通信・保冷の3分野を備えることが基本です。

  • 数時間の停電は経済的な店舗の小物でも対応できるが半日以上は容量の大きいグッズを軸にする
  • モバイルバッテリーは1人当たり10,000mAh以上、家族は人数分の懐中電灯を用意する
  • 避難時はブレーカーを落とし、復旧後は通電火災に注意して安全を確認する